共働きの世帯も増え、女性が社会で活躍するのは当たり前の世の中になってきました。
しかし、政治においても、企業内においても、女性が上に立つという姿はまだまだ珍しく、何か仕事で大きなことを決めるときというのは男性だらけという場面、よく見ますよね。
私は女性管理職になって8年になりますが、周りを見るとやはり男性ばかり。
友人知人後輩の女性に聞いてみると「管理職にはなろうと思わない」という人ばかり。
管理職って会社にとっても自分にとっても魅力的なものなのに!
そんなわけで、今回は女性管理職の魅力と女性が管理職になることのメリットをお伝えしたいと思います。
女性が管理職になることのメリットは?
多くの女性はもともとの生まれ持った感覚なのか?会社で上に上がっていきたいというタイプの人は少ないように感じます。
実際、私の周りも、「面倒な役職はいらない」「できればのんびり暮らしたい」「結婚や出産が難しそう」という意見が多く、現女性管理職、女性管理職を目指す人はいません。
確かに、管理職になったことで大変だと思ったこともありますが、私自身はメリットのほうが大きいと思いますし、後輩の女性たちを見ていても、管理職になったほうがラクだろうにと思うことも多々あります。
私が考える、女性が管理職になることのメリットは以下の通りです。
やりがいはもちろん給料アップも期待でき自立した女性に!産後復帰もスムーズ
女性に多いのは、新卒で入社、キャリアを積んで今から!という頃にちょうど結婚。
出産を境に短時間勤務になったり、一旦退職し、子どもが落ち着いた頃にパートや契約社員として再度働きに出る、というパターン。
もちろん、本人のライフプラン通りであれば全く問題ないのですが、私がよく耳にする言葉としては
「短時間になって(パートになって)保育料とトントンでなんのために働いてるのか」
「(産後)職場復帰したが仕事がない、仕事を任せてもらえない」
などなど。
ベースの給料が低い場合やパートなどで大きくは稼げない場合、保育料など育児にかかるお金で給料の大半がなくなってしまうことも。
管理職は、責任の重さももちろんありますが、役職手当など、それだけ給料にもきちんと反映されます。
ある程度のベースアップは期待できますし、何よりも、やりがいのある仕事を任せてもらえます。
また、産後に復帰する際、管理職の立場であれば、仕事を自分に戻すということも一般社員よりもスムーズです。
自分で仕事を動かしたり生み出したりできる立場にあれば、職場を離れて自分の手元から仕事が一旦なくなっていたとしても、自分次第でまたすぐに仕事を戻すこともできるのです。
後輩に数人、産後復帰した女性社員がいますが、皆、復帰後に仕事がない、居場所がない、と悲しい気持ちになっていたそうです。
子供の側にいたい気持ちももちろんありますが、子供は保育園で友達ができ、家ではできない遊びにたくさん触れられます。
旦那さんがしっかり稼いでくれる家であれば問題ないかもしれませんが、子供が産まれて金銭的余裕がなくなり、精神的にもきつくなる人もいます。
自分の仕事やお金は自分で生み出す、子供が生まれても生活に余裕を持てるというのは、管理職になるメリットだと思います。
女性が働きやすい会社を作ることができる
会社が女性に理解のない会社もまだまだ多いと思います。
そんな会社では、女性が管理職になるのもハードルは高いかもしれません。
しかし、管理職として自分が活躍できるようになれば、会社全体を変えられる可能性もあるのです。
女性に優しい制度を作る・女性が働きやすい環境を整えるというのは、男性では気づけないことも多々あります。
自分自身も働きやすくできるように、自分自身で変えられるかもしれません。
私は管理職になって以降、女性社員は次々と出産、全員正社員として職場復帰を果たしました。
トイレは妊娠中でも転倒しないように手すりをつけたり、子供の病院に付き添えるよう、短時間の有給休暇を使えるようにもしました。
自分が働きにくいと感じる部分があるのであれば、自分が変えられる立場に上がってしまうというのはひとつの手だと思います。
自分の裁量で、自分自身も働きやすく、後輩女性たちにも働きやすい環境を作ることができる。
女性が管理職になることはメリットもたくさんありますよ♪
女性こそ管理職に向くと思う理由5選
それでは、今度は女性が管理職に向くと思う理由をまとめてみましょう。
「私なんて」と思っている人もいるかもしれません。
「女性なんて」と思っている男性もいるかもしれませんが、女性は会社にとって大きなプラスを生みます。
ぜひ、身近な女性を思い浮かべながら、読んでみてくださいね。
コミュニケーション能力が高く、会議や会社全体の雰囲気にプラスの効果
女性はもともと、男性よりもコミュニケーション能力が高い人が多いです。
「口コミ」というのも女性から生まれたものですよね。
男性よりも流行にも敏感で、発信力もあります。
話し方もそうですが、柔らかく、気遣いができる、という面もあります。
会議などでも、堅苦しい雰囲気をやわらげたり、機転を利かせて話を進めるということにも長けており、会社内外のコミュニケーションを要する場面で大きなプラスの効果を発揮するはずです。
上手なリーダーシップで強いチームワーク形成が叶う
女性は、社員ひとりひとりの素質やメンタルを読む力にも長けています。
男性的なぐいぐいと引っ張るタイプのリーダーシップと異なり、場を和ませながら、上手にチームをまとめる力があります。
雰囲気になじめない、何かの理由があって士気が下がっているという社員を見つけ、そっとフォローしながら上手にチームに溶け込ませることができるのも女性の特徴。
女性管理職が率いるチームは、団結力の強く和気あいあいとしたチームが多い傾向です。
女性目線の発想が豊か!商品開発などのアイディア力が高い
女性は男性よりも流行に敏感。
新しいもの好きという面もあります。
市場の動きを読み、購買意欲の高い女性目線で商品やサービスの企画を作ることが得意です。
リーダー自身がどんどん発案し、部下にアイディアをおろすことで、チームも刺激を受けて円滑に動くようになります。
例えば、男性ばかりの開発会議では生まれない発想も、女性管理職が入ることでぐっと質の高いアイディアが生まれるということもあります。
女性のリーダーとして後輩女性が育ちやすく採用にもプラス
男性ばかりが管理職の会社だと、女性社員たちは「ここでは上に上がれない」と感じてしまいます。
女性のリーダーがいることで、他の女性社員の目標になりやすく、女性がさらに育ちやすいという好循環が生まれます。
同様に、女性管理職が多い会社は、新入社員の採用時にも好印象となります。
女性が管理職として働いている会社は、女性の働きやすさ、女性の活躍という面でプラスに受け取られます。
女性が、ここでなら働きたいという気持ちになりやすく、採用にも大きくプラスに働くでしょう。
男性が踏み込みにくい女性社員の気持ちや悩みに寄り添い離職率低下にも
これは上述のコミュニケーション能力というところに近いですが、女性の気持ち・悩みは、女性のほうが断然よくわかります。
たとえば生理・結婚・出産・育児など、男性では踏み込めない内容の悩みも女性社員は多く抱えます。
そんな時、女性管理職だからこそできるフォローや気遣いがあります。
話を聞くだけでなく、上手に解決の手助けをすることもできます。
理解を得られない職場ではこれ以上働けない、というほどの悩みにも、女性管理職がいるからこそ解決に導き、せっかく能力のある社員を失わずに済むということもあるのです。
まとめ
私自身も女性管理職として、メリットをたくさん実感してきましたし、同じ管理職の男性よりもチーム作りやチームメンバーのフォローといった面では長けていると感じる面も多々あります。
会社には多様性も必要です。
男性には男性の良さ、女性には女性の良さがあります。
会社は女性が管理職になることのメリットをぜひ知っていただき、どんどん起用していただきたいと思いますし、管理職を目指す女性はもちろん、女性が働きやすい会社で働いていきたいと思う女性にも、ぜひ、管理職を目指していただきたいと思っています。