カワハギやウマヅラは肝ポン酢和えがおススメ!
カワハギにウマヅラ、新鮮なうちに薄造りにして肝ポン酢和えにしたら美味しいですよね~♪
(↑これは鯛とカワハギですw)
(私は魚は捌かないので)ダンナが全部薄造りにしてくれますが、肝があってこそあの味♪
肝はさっと湯通ししたほうがねっとり感が増して私は好みですが、ちょっと肝独特の風味が飛んでしまうかもしれません。
私がダンナとともに釣りを始めたばかりの頃、何の知識もなく竿を握っていて、大きな手ごたえとともに釣れたのがカワハギでした!
あの感動は忘れられません。
そして、ウマヅラはもちろん美味しいんですが、一度カワハギを食べてしまうと、もうウマヅラは食べられないというほど、カワハギの美味しさは絶品です。
しかし…
ウマヅラにそっくりなソウシハギに注意!フグの70倍の毒!
皆さん、知ってます?「ソウシハギ」。
怖いですよ~。
ソウシハギは熱帯性の魚で、通常は沖縄や九州あたりまでしか生息していない魚だったそうです。
それが、温暖化により、日本各地で見られるようになったそう…。
パリトキシンはフグ毒(テトロドトキシン)の約70倍もの毒力があるとも言われており,パリトキシン様毒による主な中毒症状は,激しい筋肉痛,呼吸困難等で,重篤な場合には死亡する可能性もあります。
国内では,昭和28年~平成21年までに少なくとも36件の中毒が発生し,6名が死亡しています。
ソウシハギを釣っても絶対に食べないでください。
広島県ホームページより引用
大事なことなので3回言います。
絶対に食べないでください。
絶対に食べないでください。
絶対に食べないでください。
・・・・・・・・・・。
食べちゃった!!!!!!!!
ソウシハギを食べてしまった女の食レポ
あ、食べないでくださいね。
食べれます、という食レポではないんです…
食べてしまったのです…。
山口周辺の港の近くで釣りをしていたときのことです。
当時(7年程前)、まだ釣り初心者だった私は、釣果があまりよくなく、彼(今のダンナ)とボチボチ帰ろうかとしていた時です。
横で釣りをしていたおじさまたちが「ウマヅラが釣れたけー持って帰れや~」と。
釣り慣れしている感じのおじさまたちに言われたので、「えー嬉しいです~♪」とルンルンでいただいて帰りました。
ただ…なんだかこの柄、気持ち悪いなとは思っていました。
えぇえぇ、皆さんの声が聞こえてきます。
「なんでこんな気持ち悪いの食べたのー???」
ねー。
ほんとに。今は見るだけでオエッってなっちゃいそうです。
ただね、その頃よくウマヅラを釣ってたし、よく似てるし、おじさまたちも知識がある方たちだと思ったのでまったく疑わなかったんですよ(涙)
こんなにきれいな薄造りにしてしまったのですよ…。
ソウシハギは美味しくない!
大事なことなので何度も言いますけど、食べないでくださいね。
ただ、食べてしまった私としては、ひと口食べて「おいしくない…」と、箸が止まりました。
彼も同じく。
なんだか全然箸が進まず、3分の1ぐらい食べたところで捨てました。
私たちが刺身を捨てるって絶対ないことなので、よっぽどおかしい味だったんだと思います。
翌日父からの電話でソウシハギと発覚
翌日、仕事中に父から電話。
普通仕事中に書けてくることがないので何事かと出てみると「体は大丈夫か!?」と。
聞けば、その日の朝刊に、私たちが食べた魚にそっくりな魚の写真が猛毒魚として新聞に載っていたそうで。(前日の夜、「今日はこの魚食べるよ」と両親に写真を送っていました)
通常は熱帯にいるソウシハギが瀬戸内海に上がってきているが、猛毒のため絶対に食べるなという注意喚起の記事だったのです。
聞いた途端、真っ青になりました…。
生きてます。
水産総合研究センターに情報提供
釣れた場合、新聞に載っていた水産総合研究センターに情報をと書いてあったので、早速、写真とともに経緯を連絡しました。
水産総合研究センターからいただいたお返事は以下の通り。
ソウシハギを食べてしまったとのこと。何事もなく,よかったと思います。
本種自体が毒(パリトキシン)を作るのではなく,食物連鎖により毒を蓄積します。
従って,毒を持っていないものもいるでしょうし(普通は,ほとんど持っていないのかも),持っているものもいるのだろうと思います。
ただ,ソウシハギについては,人の死亡例はありません。
(沖縄などでは,普通に身は食べているようなので,身は大丈夫なのかもしれません。しかし,よく分かっていないので,(明らかになるまで)食べない方がよいと思います)
こうして、どの場所で、どのサイズのソウシハギが上がったのかの情報を提供させていただき、論文・報告書に使用いただきました。
今となっては若干ネタのようになっていますが、毒に当たっていたら本当にシャレになりません。
ソウシハギの身がおいしくなくて本当に助かったと思っています。
まとめ
海にも野山と同じように、食べられるものに似た猛毒をもつものがたくさんあります。
自分たちで釣ったり採ったりしたものは、しっかり調べたり、知識のある人に助言をもらって口にするようにしたほうがいいと思います。
ただ、毒があるものって、なんだか見た目がヤバいもの、多いですよね。
「俺、毒あるぜ」って、私たちに教えてくれてるのかも。
自分の知識を信じすぎず、人を信じすぎず、美味しい楽しい釣りライフを送りましょうね♪