生理の量や痛みなどは、なかなか人と比べることができません。
「多いほう」「生理痛がひどいほう」など、その人の感覚でしか話ができないですよね。
私は昔から、明らかに「量が少なく、期間が短い」人なのですが、人に伝えても病院で聞いてもこれといって問題視されるわけでもなく「軽くていいね」と済まされてきました。
そんな私が生理と向き合って30年近く(!!)になった今、理由がついに明らかになりました!
どうも量が少ないな…と不安になっている方はぜひ参考にしてください!
生理の量が極端に少ない原因は病気?生理が少ない・期間が短いのは過少月経!
そもそも、生理のことを人と比べることができないため、自分の生理の状態がどうなのかというのは気になりますよね。
定期的な周期できちんと生理がきている。
耐えられないほどの痛みなどもない。
この記事を読まれている方は「生理が極端に少ない」と感じている人がほとんどかと思いますが、自分の生理が正常であるのか、まずは確認してみましょう。
一般的な生理の量や期間はどのくらい?
年齢にもよりますが、10代から20代であれば、以下の【正常な生理】が当てはまるかと思います。
■初経年齢…平均12歳
■月経周期日数…25〜38日
■出血持続日数…3〜7日間(平均5日間)
■1周期の総経血量…20〜140ml
■閉経年齢…45-56歳(平均50.5歳)(近畿中央病院産婦人科HPより)
1周期の経血量が20~140mlくらいというと、生理期間中にナプキンを10~25枚使う程度といわれています。
また、1日目~3日目が最も量が多く、その後、徐々に少なくなっていくのが一般的です。
もちろん、個人差はありますが、特にあまりに量が多い、あまりに月経痛がひどいといった場合は注意が必要です。
高校時代に急に経血量が減った!
私は小学校高学年のときに生理が始まり、中学生の間の頃は上記のような「正常な生理」の期間・量でした。
それこそ、夜の間に漏れて、布団を汚してしまうこともありました。
ところが、高校生の頃ぐらいから、徐々に経血量が減りはじめ、ナプキンを変えることが少なくなりました。
また、それまで2~3日目をピークとして1週間ほど続いていた生理期間も、2日目の前半でピークを迎えて午後にはもう終わりごろの雰囲気に。
もともと生理痛もほぼないタイプだったので、ラクでいいなと思ってはいたのですが、母は「大丈夫なのかしら」と心配そう。
私も、周りに同じようなタイプがいなかったので、徐々に不安になりました。
極端に量が少ない過少月経とはどのような状態?
「極端に量が少ない」状態を、過少月経といいます。
年齢によるものもあり、厳密に「どれぐらい」であれば過少かという基準があるわけではありませんが、10代から20代でナプキンをほとんど変える必要がないほど経血量が少ない、2日ほどで生理期間が終わってしまうような状態の場合は、過少月経と言えるかもしれません。
私の場合、大学生の頃には、生理1日目~2日目でナプキンを3枚ほど、3日目からはほとんど終わっている状態でしたので、明らかに過少月経の状態でした。
過少月経になる原因は?不妊の原因にも?
過少月経で調べると、「生活習慣やストレスによるホルモンバランスの乱れ」というのがたくさん出てきます。
私は過去に何度も婦人科で過少月経なんですが問題はないですか?と聞いてきたんですが、どの先生も「特に問題ないです。」
とはいえ年齢を重ねるごとにどんどん量が減っていき、もしかして私、30代にして閉経してしまうのでは!?という恐怖に。
閉経するとラクでいいな、ではないんです。
ホルモンの状態が大きく変わるので、体調を崩したり、当然妊娠もできなくなってしまいます。
それでも、どの婦人科の先生に聞いても「痛みもなくて定期的に生理がきているなら大丈夫」と言われるばかりなのでそのまま過ごしていました。
過少月経の原因は黄体機能不全だった!
それが先日、以前に手術したチョコレート嚢胞の手術の経過を診てもらうため、初めての婦人科へ。
そこで、今までは言われたことのなかった過少月経の理由があきらかになったのです。
内診が終わり、特に問題がないとのことで終了、というとき、いつもの質問を。
私「生理がものすごく少ないんですけど大丈夫ですか?」
先生「大丈夫よ」
私「なんでこんなに少ないんでしょうか?」
先生「排卵は正常に終わったみたいだけど、排卵後の子宮内膜は10~14㎜ぐらいあるはずのに4mmしかないからね」
私「!?」
生理は、毎周期で排卵が起こったあと妊娠しなければ、子宮内膜が剥がれて排出されるもの。
なので私の場合、子宮内膜がそもそも育ってない=剥がれる部分が少ない=生理が少ない なのだそうです。
なるほど!わかりやすい!!
また、子宮内膜というのは、受精卵が着床するためのベッドの役割をするもので、ここの厚みがしっかりあれば、着床しやすいのだそう。
子宮内膜がしっかり育たないのは、黄体ホルモンを分泌する機能が低下している黄体機能不全の状態。
私は黄体機能不全の状態なので、生理が少なかったのだそうです。
子宮内膜が育たない黄体機能不全は不妊の原因に
排卵後、最低でも6mmの厚みが必要といわれている子宮内膜。
ペラペラのベッドでは受精卵が着床しにくく、妊娠しにくい状態になってしまいます。
まさにその通り。
私は自然妊娠ができず、長年不妊治療を行ってきました。
当時、不妊治療の病院では、排卵に合わせて血液検査を行いながら、黄体ホルモン値を上げ、内膜の厚さをこまめに調べるということはしていましたが、黄体機能不全だと言われたわけでもなかったので、自分がそのせいで妊娠しにくいとははっきりとわかっていなかったのです。
しかし、こうしてホルモン値を適宜調べながら適切なホルモン治療を行っていった結果、子供を授かることができ、一児の母になりました。
黄体機能不全は妊娠希望でなければ問題なし!
過少月経の結果がわかったところで、先生にもうひとつ質問。
私「黄体ホルモン値が低くて過少月経の状態は、体に影響がありますか?」
先生「まったく!黄体ホルモンは妊娠に必要なホルモンだから!妊娠希望でなければ今後女性として生きていくのに全く問題なし!」
私「ホルモン値が低くて体調悪いなーってこともないですか?」
先生「ない!ラクなだけよ!」
黄体ホルモンは、子宮内膜を厚くして妊娠しやすくするのに必要なホルモンで、特に妊娠を希望していないときは低くても全く問題ないのだそうです。
私も黄体機能不全の状態から、不妊治療でホルモン注射などをして子供を授かることができたので、妊娠を希望したときに、対処すれば全く問題ないようですね。
まとめ
生理が極端に少ない場合、黄体機能不全で子宮内膜の厚さが薄いからかもしれません。
生理が定期的にくる、異常な痛みもないといった場合は特に心配しなくてもよさそうですが、生理が少ないな、生理期間が短いなと思ったら、一度黄体ホルモンの検査をしてみてもいいかもしれません。
今後子供の予定もないので、ほっとした気持ちで、非常に軽い生理をありがたく思いながら過ごしていこうと思います(笑)
ただ、婦人科系の病気は大変なものもたくさんあるので、みなさんも1年に1度は検診に行きましょうね♪