私たち夫婦は2人とも30代後半の、共働き夫婦(両方フルタイム)、1人の子持ち(2歳半)です。
世帯年収は約900万円。
地方ではありますが、政令指定都市の1都市で、そこの中心部を拠点としています。
参考までに、2人とも酒飲みで、エンゲル係数は高めww
そんな私たち、数年住んでいた賃貸物件にかなり満足していたこともあり、持ち家の予定はなかったのですが、ひょんなことから購入することに。
30代後半で中古マンションを購入したリアルな感想をお伝えしますね!
これまでの賃貸物件と今回購入した中古物件について
結婚して10年、マンションタイプ⇒アパートタイプの賃貸に住んでいました。
ちなみに私の居住地域の賃貸家賃相場は2LDKで80,000円です。
これまでの賃貸物件の詳細
最初の賃貸物件(1LDKマンションタイプ/子供なし)
- マンションタイプ/高層階
- 1LDK/ 53.12㎡
- 中心部から1駅の若者に人気エリア
- 駐車場なし
- 94,000円/月
- 築10年以内
結婚してすぐの頃住んでいたマンションは、オシャレ感もあり、広くて対面型のキッチン、高層階、浴室乾燥ありなど、庶民にとってはボチボチ贅沢な?暮らしをしていました。
まだ子供がいなかったこともあり、利便性などを重視し、少し相場より高めの賃貸住まい。
賃貸と言えどもお風呂や洗面、キッチンなどがしっかりしたもので、賃貸っぽくないところがかなり気に入っていました。
周りには居酒屋もたくさんあり、仕事終わりの夫婦での食事も楽しかったですね(笑)
新婚・子供なし・酒好きにはうってつけの賃貸物件でした。
2番目の賃貸物件(2LDKアパートタイプ/3年目に出産)
- アパートタイプ/1階
- 2LDK/61.60㎡
- 中心部から10駅程度の家族に人気エリア(住民満足度県内1位)
- 駐車場あり(敷地内)
- 78,000円/月+駐車場10,000円
- 築15年以内
結婚して数年後、実家や会社により近い場所に、敷地内に駐車場のある、1階庭付きの物件を見つけ、即入居。
1階ということで少し防犯面では気になりましたが、明るい通りでしたし、何よりアクティブな私たち夫婦にとっては、1階&敷地内に駐車場があるということが最高の物件でした。
サッと車に乗れる、大量の買い物もすぐに運べる、ゴミ捨ても楽々。
毎月78,000円を消費しているということは若干気にしていましたが、それでも大満足していました。
ここで3年経った頃、子供が産まれましたが、赤ちゃん~幼児期には申し分のない広さだったと思います。
今回購入した中古物件の詳細
- 中古マンション/中層階/フルリフォーム済
- 3LDK/82.95m²
- 中心部から10駅程度の家族に人気エリア(住民満足度県内1位)
- 駐車場なし
- 2,350万円(税込/諸経費除く)
- 築32年
今回購入したのは、これまで住んでいたアパートとは隣町にあたり、生活圏は変わりません。
生活圏が変わるとなると生活リズムや人付き合いなど大きく変わってしまうので、それが変わらないというのは引っ越しと言えども気楽な感じです。
ポイントは築32年というところ。
ボチボチ経っています。
ただ、大規模修繕も済んだ後で見た目はかなりきれい。
リフォームは自分たちですることを希望していましたが、既に不動産が入っていたので叶わずでした。
賃貸物件の良さ
昔は「持ち家を持つことが大人のステータス」的なものもあったのでしょうが、今やどちらがいいとも言えませんよね。
賃貸物件の良さはなんといっても生活の変化に順応しやすく身軽なこと。
また、家が多少汚れてもあまり気にならない(w)良さもあります。
何かが壊れたらすぐに管理会社に電話するというパターンで、快適に過ごしていました。
また、賃貸物件は、選択肢が広いことも魅力でした。
持ち家を考えると、一戸建てを建てる以外には、高いお金を払っても自分たちの理想通りの物件は少ないと思います。
例えば、賃貸はアパートタイプも多いですが、分譲ではなかなかないですよね。(住むにはとってもラクで好きなんです)
マンションの間取りはだいたい同じで変更はほぼ不可。
あらかじめ作られたものをウン千万かけて購入するほど、場所・設備・デザイン・価格で満足する家にはなかなか出会わなかったのです。
結果、今までは、大きな買い物をする割には「持ち家は満足度が低い」と考え、賃貸生活でいいかなと思っていたわけです。
中古マンションを購入することを決めた理由
さて、特に賃貸生活に不満もなかったのですが、ふいに出てきた物件で即購入を決めた私たち。
理由は以下の通りです。
共働き夫婦&子供と両親の年齢
2LDKの賃貸で生活していましたが、子供が産まれたことで、「そのうちこの子の部屋がいるな~」とは考えていました。
そうなると、ファミリー向けの2~3LDKを考える⇒家賃相場は私の居住地域で11万~13万。
賃貸だとちょっともったいないかなという感じ。
子供ができなかったらそのまま賃貸で生活していたと思います。
また、私たちは共働きなので、ちょっとした子供の熱や仕事の都合がつかないときは(妻である私側の)両親にお願いすることもありました。
その両親とはもともと「スープの冷めない距離」に住んではいたのですが、このたび沸いて出た物件というのが、まさに「両親の住むマンション」だったのです。
けっこういます、両親と同じマンションを購入する人。
私は長女で、両親に介護が必要となったときは私が看ることになります。
また、今後子供が小学校に行くようになると、帰宅後に子供を両親の家で見てもらうようにすると安心です。
そういうことを考えると、両親と同じマンションに住むというのは、非常に理想的だなと思ったわけです。
以前から毎週末は両親の家に子供を連れて食事に行くような関係性でもありましたしね。
両親も以前から私には同じマンションに住んで欲しかったようで、決めたことを伝えるととても喜んでいました。
親孝行もできました(笑)
さすがに親と同じマンションというのは極端かもしれませんが、共働き夫婦であれば頼りやすい親や、今後介護が必要になるかもしれない親側の近くに住むというのはおすすめです!
購入するマンションの隣人関係や管理組合事情が良かった
これは家を購入する際のキーポイントとなります。
周りに聞くと、マンション購入をためらう理由の上位3位に必ず「隣人関係の不安」が挙がります。
せっかく家を購入したのに隣人とのトラブルがあり手放すことになったり、ストレスを抱えて住むということも少なくありません。
私はその面で、親が住んでいるマンションということで、住人をよく知っていました。
両隣、上下階とも、知っている人というのは、家を購入するには非常に安心感がありましたね。
また、最近はご近所付き合いというのは少なくなってきていますが、集合住宅では必ず管理組合が存在し、マンションのいろいろを住人同士で協力して管理していく必要があります。
住人がそれを理解し、きちんと運営していない場合、マンションの環境やマンションの修繕などにも大きな影響が出ます。
私が購入する際も、管理組合がどう機能しているかなど、きちんと聞いたうえで購入を決めました。
住人同士の会議が定期的に行われているとのこと。
さらに、大規模修繕が済んだばかりだったうえ、次の大規模修繕を行う際に、住人から追加の費用負担がないほどしっかりと貯蓄があるということで、どんな人が住むかわからない新築をいちかばちかで購入するよりも自分の目である程度リサーチできたことで大きな買い物にも安心感と満足感を得ることができました。
賃貸よりも気持ちの面で安定できる部分を見つけた
これまでは、持ち家を持つことで発生する毎月のローンが「負担」になると考えていました。
月々のローンを抑えたとしても、固定資産税など、どうしても出ていくものが増えていきます。
時代的にも不安定で、いつどうなるかわからないというところでどれぐらいの金額負担なら不安にならなくて済むかということはしっかりと考えました。
このまま2人ともフルタイムの共働きを続けていくのであれば、額面上は新築マンションも不可能ではないと思います。
しかし、中古と新築では1,000~2,000万程度差が出ます。
これが毎月プラスでローン返済にかかってくることは、負担感が増え、気持ちの面で安定しなくなる、と考えました。
私の場合は最終的に中古マンション購入で、賃貸の頃とほとんど変わらないローンで抑え、将来の安心を買ったというところでしょうか。
賃貸の頃の「捨て家賃」の感覚や「将来も働き続けなきゃ」という不安が、それなりに理想に近い中古物件で「気持ちの面で安定を得た」。
そんな感じです。
中古マンション購入のデメリット
私はもともと居住していた地域内で見つけたので、もともといろいろと知っていた良い物件に巡り合えたとは思いますが、中古マンションならではの残念ポイントがいくつかありました。
リフォーム済物件が多い
私はもし家を購入するなら、中古物件を購入し、自分でフルリフォームをしたいと思っていました。
新築一戸建ては金額面や場所的にNG、新築マンションは間取りは自由にするのはほぼ不可。
これは中古マンションでフルリフォームだ!と。
しかし、待てども暮らせどもそんな物件が出てこず。
実際はほとんど、情報が一般に出回る前に不動産が買い取ってリフォームして販売してしまうんですね。
不動産やメーカーとしては、自分たちで安く買い取って、自分たちの裁量でできるだけ安くリフォームして高く売るほうが利益が出るので当然といえば当然です。
なので、自分たちで思い通りのリフォームをしたいと思っても、なかなか出会うことができません。
今回私たちが購入した家も、既に不動産が以前の家主から買い取り、リフォームをしてしまっていました。
それほど不満なリフォームではなかったので、最終的には妥協したというところですが、やはり自分たちでやればここはもっとこうしたのに、という思いは多少残ります。
水回りに安価なものが使ってある
これも上と同様に、先に不動産がリフォームを行ってしまっていたので、けっこう安価なものを使ってるなと思いました。
ぱっと見はいいものを使っているように見えても、例えばお風呂が保温効果なしだったり、洗面台がお安めのランクだったり。
お風呂やキッチンは見た目がほとんど変わらなくとも、実際にメーカーで自分が選ぶとなると、材質やオプションの選択があったりで、金額がかなり変わってくることがあります。
まぁ向こうも利益出したいからそうするのは当然。
でも、自分で選んで安価なものにするのと、人がそうしたのでは気分が違います。
お風呂は保温効果付きが良かった…
キッチンのシンクは水垢の目立たない人工大理石が良かった…
最終的には中古マンション、「妥協は必要」ですw
細かいところは引渡し前にしっかりとチェックし、不備があれば直してもらうというのは当然しましたが、水回りや壁紙など、またお金が溜まったら自分でやるしかないですね。
収納が少ない&床がカーペット
これはかなり残念ポイントです。
築年数が長いマンションは特に、収納が少ないところが多いですよね。
私の購入したマンションも収納が少ないのが残念でした。
それほど物が多い家庭ではないのでなんとかなりますが、ちょっとした棚などは後々自分たちで作ろうかなと考えています。
一番残念だったのは、床がフローリングにできないこと。
これも古いマンションには多いのですが、防音の観点から、フローリングにできない中古マンションが多いのです。
私は目に見えないゴミが溜まるのがすごく気持ち悪く、なんとかフローリングにと交渉しましたが、どうにもなりませんでした。
カーペットの良さもあるとは思いますが、吸引力の強い掃除機&カーペットクリーナーで頑張っていきます(笑)
マンション自体の老朽化
しっかりと修繕が定期的に行われていれば、コンクリート造りの建物は長く持つと言われています。
しかし、どうしても老朽化というものは至る所について回ります。
購入したマンションは大規模修繕が終わった直後だったことや、普段からしっかりと管理されているということで、私たちの代までは大丈夫かなと思っていますが、新築と比べるとやはりその部分が少し不安ですね。
老朽化で突然倒れたというマンションの話は日本じゃなかなか聞かないから、まぁそれなりに大丈夫なのかな?
まとめ
私は実家との関係がかなり良好で、近くに住みたいと思っていた矢先、実家のマンションに空きが出たためあれよあれよと決めたのですが、結局はそのマンション自体の環境や管理組合、隣人関係などがどうかというのは家を購入するうえで最も大事なポイントとなります。
そういった部分をクリアしたうえで納得して購入したので、いい買い物だったと思っています。
中古マンションでは叶わないこともいくつかありますが、自分たちは日中居ないこと、休日も出ることが多い、など考えると、何が大切か、ということを見極めて購入しました。
今は、見晴らしと日当たりのいいリビングで、気持ちよくパソコン作業ができ、気持ちがさらに上がっているように思います。
家を買ったことで負担となり、我慢やストレスが溜まるようでは買う意味はないように思いますが、私のように、嬉しい、楽しい、もっと頑張れるなど、自分の人生をプラスに変えてくれるなら、ぜひ「持ち家」をおすすめします。
自分たちの所得や貯蓄で余裕のある範囲で考え、家に囚われないハッピーライフを過ごしたいですね。
引き続き、リアルな中古マンションライフをお伝えできればと思います♪