これといった特効薬がないなど、原因不明の体調不良に悩んでいる人、本当に多いと思います。
めまいや吐き気、腹痛や下痢。
日常生活にも支障がありますよね。
今40歳手前の私も、特効薬なしの体調不良に悩んできたひとりです。
いろいろと調べながら、対処しながら、なんとか随分元気になってきたと思います。
そんな私の経験が少しでも参考になれば幸いです。
特効薬なし原因不明の体調不良のつらさ
10代の頃はこれといった体調不良もなく、元気に過ごしていた私。
20代で社会人になってから、一気に10キロぐらい痩せてしまうほど体調を崩しました。
それでも検査結果は「特に問題なし」。
周りからも元気そうに見えているので、つらさをわかってもらえず、無理をすることもありました。
病院ではその時その時でビオフェルミンなどの整腸剤や胃の粘膜を保護する薬などをもらい、多少改善することはあっても、なんとく調子の悪さが続く。
薬も飲まないとまた悪くなるの繰り返し。
最終的には「ストレスですね」で済まされる…。
とりあえずの対処法しかない状態…つらいですよね。
20代前半は逆流性食道炎と過敏性腸症候群に
24歳で新社会人として入社した会社は、毎日帰宅が日付が変わってから。
確かに食事の時間が不規則になったり、お酒の量が増えたりということはありましたが、仕事自体が体的にもつらいという感覚はなく、本当に楽しかったんです。
それなのに、ある時期から急激に腹痛が起こるようになり、1日に何度もトイレ通い。
ぎゅーっとつかまれるような腹痛と下痢が続きました。
同時に、おなかも空かない、胃のムカムカ、めまいなどいろいろな症状が出るように。
20代前半で胃カメラを3回、腸カメラを2回行いました。
体重はどんどん減少していきますが、仕事は楽しい。
目に見えないストレスだと言われても、楽しいからどうしていいかわからない。
そんな感じでした。
胃カメラ、腸カメラをした結果は、軽度の逆流性食道炎と過敏性腸症候群でした。
「ストレスを溜めないようにね」と、整腸剤やらを処方され…
ストレスを溜めないようにと言われても…と悶々としていました。
「ストレス、感じてないんだけどなぁ…」
20代後半から原因不明の体調不良を繰り返すように
結局私は、20代後半で海外に行く夢を諦められず、退職し、海外生活をスタートしました。
刺激的で楽しい毎日。
順調かと思いきや、やはり、調子の悪い日が多い。
急激な下痢や気分の悪さが繰り返される。
どんなに楽しいことがあっても、胃腸の調子が悪いというのは本当にストレスですよね。
30代前半で不安神経症を発症
30代になり、なんだかいつも気分が悪い。
吐き気とは言わないけども、食事はとりたくない、喉も胃も受け付けない感じの気持ち悪さが1日中続くようになりました。
たびたびおなかを下し、人生で最もガリガリになってしまいました。
食べたいのに食べられない、出かけたいけど胃腸が心配。
そうこうしているうちに、めまいが起きたり動悸がするようになってきました。
家族との食事もできなくなり、スーパーにも行けなくなり、仕事にも支障が出るように。
頭の中は常に体調のこと。
ネットで症状を検索しては、癌だろうか、甲状腺の疾患だろうかと悩んでいました。
脳ドッグもしたし、胃カメラも腸カメラもしましたが、なんの疾患も見られず、むしろ「健康」そのもの…
原因がわかって治療して本当に元気になりたい!と思っていました。
最終的には精神科で、パニック障害のなかの「不安神経症」という診断をつけてもらいました。(会社の短時間勤務にするために)
なんでもかんでも「ストレス」と診断される
20代の頃の過敏性腸症候群も、逆流性食道炎も、30代のあらゆる不調、不安神経症も、総じて「ストレスからくるもの」と言われてきました。
私は性格からいって、確かに完璧主義っぽかったり、人の目を気にする傾向にありますが、忙しいのも好きですし、仕事も好き、ストレス発散もできるタイプだと思っています。
これを全部「ストレス」で片づけられてしまうと、本当に何もできなくなっていしまいますよね。
ストレスを溜めないように。のんびりしてください。
ストレスを溜めない方法ってよくわからないですし、私の場合、仕事できないこととか食べられないこととかがストレスなのにって感じでした。
どうにか治療して~!!!!って心で叫ぶことが何度あったか。
すべての体調不良の原因は胃腸障害から!
今考えてみるとですが、そもそもすべての体調不良の原因は胃腸障害からだったのではと思います。
腸が健康を司るとはよく言われますが、本当に胃腸の調子は人生を大きく左右すると思います。
腸は第二の脳とも言われ、とても敏感。
わかっていながらも、元気なうちは気に留めないのがそういう内臓ですよね。
私の場合で言えば、10代にちょっと過度なダイエットをしていたと思います。
女性は一度は大なり小なり経験してそうですが…。
あとはお酒が大好きなので、20代の若くて元気な頃、無茶をして飲むことも普通の人より多かったかも。
コーヒーが大好きだったとか。(1日に何倍も飲んでましたが今ではカフェインレスしか飲めなくなった)
その時は元気だったので気にしなかったけれど、内臓も毎日使うものなので、ちょっとしたことの積み重ねでガタがくるということかも。
もちろん、自分の気づかないストレスに、胃腸が悲鳴をあげることもあるんでしょうね。
こうして胃腸の不調が少しずつ始まり、それがまたストレスになり
胃腸の不安⇒トイレや外出、乗り物の不安⇒パニック症状が起きてきたのだと思います。
パニック障害を克服した方法については良かったらこちらの記事をご覧ください。
幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」という神経伝達物質は腸で作られており、腸内環境が悪化することでうつ病のリスクが高くなるともいわれているそうです。
自身も体感しましたが、楽しく食事ができること、それが何よりの幸せにつながると
症状が改善した5つの方法
結局、いろいろな病院を周り、その時その時で薬をもらいましたが、根本的に解決はせず、約2年、本当に毎日ずっとなんとなく気持ち悪い状態、何をしてもおなかを下す状態が続きました。
一生楽しく食事をしたり旅行したりできないんだろうなと思い、絶望的な気持ちで過ごしていましたが、諦めず、様々な方法を試してきました。
逆流性食道炎にはキャベツとLG21
胃のムカムカがよく起きる人、胃薬に頼るのはもちろん悪いことではないですが、もっと自然な治療法があります。
というのも、私が逆流性食道炎だと診断されたとき、海外に行く直前だったのですが、薬がきれたときのことを心配していると、お医者様に言われたのです。
「キャベツの千切りとLG21飲んでおけば大丈夫」
キャベツには、あの胃薬で有名な「キャベジン」の成分、まさにキャベジンが大量に含まれています。
キャベジンは胃腸の粘膜の新陳代謝を活発にする作用があり、脂物を食べたあとにさっぱりさせたり、胃のむかつきを抑えてもくれるんです。
また、ヨーグルトのLG21は、ピロリ菌を除菌し、胃粘膜の炎症を治してくれる研究結果が出ています。
逆流性食道炎が一番ひどいときは、横になると胃酸があがってきて寝られなかったり、何を食べても胸やけや吐き気がし、本当に辛かったです。
事あるごとにキャベツを食べ、(ちょっと高いけど)LG21を飲むという生活を続けて半年ぐらい経った頃、胃の症状はかなり改善していました。
漢方と鍼で胃腸の働きを改善
不安神経症を発症していた頃の胃腸の状態は、逆流性食道炎とは違い、これといった原因がわからず苦しんでいたので、藁にもすがる思いで、漢方薬局と鍼に通い始めました。
同じ漢方薬局や鍼でも、合う合わないや、症状をきちんとわかってくれるかどうかなど大きく差があるので、合わないようであればいろいろ探してみるといいと思います。
その頃、めまいや動悸、様々な症状があったため、漢方薬局や鍼に行くこともなかなか大変でしたが、今となっては本当に通ってよかったと思っています。
東洋医学では、胃腸の症状があるからといって、必ずしも胃腸を直に治療するというわけではありません。
他の症状や季節、脈や舌の状態を見たり、生活環境などいろいろな状態から適切な処方、治療をしていただけます。
即効性のあるものではありませんが、しっかりと自分の症状と向き合い少しずつ体をいい状態に整えていくことができます。
病院の薬でなかなか改善しない、副作用が怖い、何が原因かわからない、といった症状の場合、私の経験上、漢方と鍼をおすすめします。
私の場合、このふたつの治療により、徐々に胃腸の調子が整い、胃腸の調子が整うことで、外に出る不安感が減り、不安神経症の症状も落ち着いてきました。
今でも調子が悪い時は通っていますし、漢方も飲んでいますが、今はもう不安神経症の症状は99%なくなりましたし、胃腸の状態も生活に大きな支障がないほど改善しています。
胃腸に優しい食べ物で体の自然治癒力を高める
なんといっても自分の体を作っているのは毎日口にする食べ物です。
いつもいつも「体にいいもの」を食べることが自分の体にとっていいこととは言言えません。
私は以前、知人に言われたことで食生活を見直すきっかけになった言葉があります。
「体が欲するものを食べるのが一番健康」
もちろん、欲する(食べたい)からといって、インスタントやファーストフードばかり、というのはあまりよくないと思いますが、例えば、今日は辛い物が食べたい!野菜がたくさん食べたい!肉が食べたい!
そういう体の声に耳を傾け、それに従ってみるということです。
野菜が食べたい!!と思っているときは、体にミネラルが足らないときだったり、肉を欲するときはタンパク質を欲していたりするのだそうです。
体のことを思って献立を考えることはとても大切ですが、体が欲するものを忠実に摂ることで、心身ともに健康になっていくのではと考えています。
そんなわけで、食で自分自身をより健康にしたいとの思いから、薬膳アドバイザーという資格を取ることにしました。
ご興味があればご覧ください♪
つらさを共有できる人を見つけよう!
私は体調の低迷期、周りに理解者がほとんどいなかった(隠していた)ので、本当につらかったです。
元気でいないと周りに気を遣わせてしまう、家族を悲しませてしまうという思いから、どんなに調子が悪い時も無理をして笑ったり、冷や汗をかきながら平気なふりしていました。
それが余計に自分の体調を悪くしていったような気がします。
ネットの世界、SNSの世界でもいいと思いますが、同じような経験をもつ人と、「つらいよね」と言えることで、どれほど救われるか…
一般的な記事はいらない、経験したこともないお医者さんの言葉もいらない。
実際にこのつらさを経験して、なんとか乗り越えようと一緒に頑張れる人の存在は大きいと思います。
私もたくさんたくさん調べましたが、同じ経験をしている人には会えたことがなく、自分だけがつらい、自分だけがまともな人生を送れないと、絶望的な気持ちでいました。
だから私はこうやって記事を書いています。
診断のつかない体調不良、めまい、食欲不振、腹痛、パニック、経験した人にだけわかることです。
「わかる」と言ってくれる相手を見つけて(私でも)一緒に乗り越えましょうね。
まとめ
絶対に治らないと思っていた体調不良、不安神経症がほぼ治りました。
私の場合ではありますが、食べ物の力、東洋医学の力が大きかったと思います。
毎日の体調不良に心が折れそうになると思いますが、諦めずにトライしましょう。
私もそれで元気になれたひとりです!